CTOの高橋です。
2020年はCOVID-19の影響もあり、当社も各大学の閉鎖に合わせオフィスを閉鎖して(ほぼ)フルリモートによる教育と開発を進めてきました。今回は2020年の振り返りとして、当社の組織についてご紹介します。
当社の主な事業は、教育エコシステムPlayGroundの運営とパートナー企業様、自治体様とのシステム開発、研究開発になります。
Shinonomeとプロフェッショナルパートナー
当社は教育エコシステムPlayGroundを運営し、サスティナビリティのある、授業料に頼らない価値創出型の新たな教育モデルの展開を行なっています。
当社社員(現在6名、まだまだ募集中です! https://shinonome.io/contact )は、教育エコシステムPlayGroundの運営と各プロジェクトのマネジメントおよびサポートを行なっています。今までは社員間のコミュニケーションを主体とした運営を行なっており、教育管理なども個人の裁量に任せたものになっていましたが、フルリモート化や社員の増加によるコミュニケーションコストの増大が問題になる前にマネジメントシステムの内製化を進めた一年になりました。
マネジメントシステムはネイティブアプリ、モバイルアプリとして開発されています。プログラムに任せられるところは任せつつ、ヒトとしてウェットな部分にリソースを割けるように今後も開発を継続していきます。
また、オンラインコミュニケーションツールDawnも教育での内部利用を前提に開発を進めていましたが、縁あってHIS様と共同で事業展開させていただくことになりました。
このような内製されたシステムの外販化を、今後さらに増やして強みにしていきたいと思っています。
社内の情報システムもSlackからGoogle Workspaceへ以降し、今まで方々に存在していた情報を整理し、新たな情報管理運用を始めました。これによりすべての社員がすべてのデータにスムーズにアクセスできるようになり、各社員が自発的にアクションを起こすことができるようになったと感じています(オンボーディング時の恩恵も大きい!)。
また、OKRやKPIなどの目標管理手法の導入や月次の全社会議の整備を行い、全社として一致した方向を向けるようにしました。
PlayGroundの学生
PlayGroundは、"社会と価値でつながる学生を生み出す"という目的のもと当社が運営している教育エコシステムです。複数の大学と教育提携を結び、エンジニアリング教育のみでなく、社会人基礎力やエンジニアリングを前提とした価値創出ベースの考え方を含めた教育を行っています。
PlayGroundの学生は、以下のエンジニアリング分野のいずれかを専攻することになっており、教育を受け認証を得た学生のみがプロジェクトに参加することが出来ます。
2020年は教育品質の安定化とプロセス改善を目的にし、各分野へのランク制度の導入と評価項目の明文化を行いました。データ化のラインは出来たので、今後はこれらをもとに継続的な改善につなげて行こうと考えています。
また2020年はGoogle Classroomの利用や独自教材などを駆使し、オフラインでなくとも教育が回る仕組みを作りました。
一方大きな課題としては、オフィス閉鎖によるオフラインコミュニケーションの消失、それによる縦横の繋がりの希薄化がありました。社員との定期的な面談やオンライン交流会などを実施していますが、まだオフラインコミュニケーションに比べて品質が落ちているなと感じています。
プロジェクトチームとプロセス改善
当社はパートナー企業様、自治体様とのシステム開発および研究開発を行なっています。プロジェクトチームは都度内容に合わせて社員、PlayGroundの学生、プロフェッショナルパートナーで編成されプロジェクトが終了すると解散されます。
2020年はPlayGroundの学生とうまく協業しながら、プロジェクトの増加と品質向上に対応するために独自のプロジェクトプロセスを策定しました。
今までは企画と設計は社員が中心に行っていましたが、そこがボトルネックになっていると感じることやPlayGroundの学生のスキルの向上に伴って、学生にも企画や設計に参加してもらい社員がレビューを行うことで品質を担保するようにしようとしています。
これらのプロセスも継続して改善し、内製しているマネジメントシステムで管理できるようにしていきます。
さいごに
今までは教育モデルの検証を行ってきた当社ですが、2020年はエコシステムの拡大に向けてその種まきをした一年だったなと思います。
Shinonomeでは仲間になってくれる人、パートナー企業様を募集中ですので、お問い合わせからご連絡をいただけると嬉しいです!
ありがとうございました。